2014年 08月 28日
慢性前立腺炎について その1
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◆患者さんにとっても、医師にとっても難しい病気。
男性の皆様、排尿痛、残尿感、射精痛、下腹や股間の不快感、長時間座れないなど経験ありませんか?
前立腺炎は大きく分けて急性前立腺炎と慢性前立腺炎に分かれます。
前立腺炎は1999年の米国立衛生研究所(NIH)分類では、
細菌が関連しているか否かなどで下記に分類されます。
◎カテゴリーⅠ:急性細菌性前立腺炎
◎カテゴリーⅡ:慢性細菌性前立腺炎
◎カテゴリーⅢ:慢性骨盤内疼痛症候群/前立腺関連疼痛症候群
(ⅢA:慢性非細菌性前立腺炎、ⅢB:非炎症性、前立腺痛)
◎カテゴリーⅣ:無症候性前立腺炎 に分類されます。
この中でもカテゴリーⅢBは患者さんそして医師泣かせの病気として知られています。
実際の医療の現場では、カテゴリーⅡ、ⅢA、ⅢBは厳密に分けられているわけではなく、
多くの泌尿器科医からは病態のオーバーラップがあると認識されているようです。
特に厄介なカテゴリーⅢBの原因は一つではなく、様々な説が唱えられています。
有力とされるのが、排尿時に前立腺腺管内に尿が逆流し、尿中の微生物や化学物質による炎症が起こり、それに引き続き、免疫反応が慢性的に持続するというものです。
その他には…
心因ストレス、スポーツ、性行為、便秘などによる骨盤底筋の過緊張、
骨盤内静脈のうっ滞なども引き金になっているようです。
原因はどうであれ、カテゴリーⅢBの患者さんは排尿痛、残尿感、射精痛、会陰部や鼠径部の不快感、長時間座れない、下腹部全体の違和感などでノイローゼになるくらいの苦痛を感じており、一か所で治療効果が出ないと、複数の医療機関を受診し、いわゆるドクターショッピング状態の方も少数ですがいらっしゃいます。
当院ではカテゴリーⅢBの治療に力をいれております。
帯状疱疹ウイルスが関わっている症例があり、ヘルペスの薬が良く効く症例が一部あること、またED(勃起不全)や前立腺肥大症の治療薬、タダラフィル(シアリス、ザルティア)が良く効く症例が一部あることなどに現在興味をもっています。
◇次回は一般的な治療法についてご説明させて頂きます。
☆☆☆当クリニックのブログは湘南太陽会のフェイスブックからもアクセス可能です☆☆☆
→ねぎし泌尿器科・内科
月・水・金21時まで診療。火・木は19時まで診療。土の午前も診療。
JR根岸駅前クリニック。
〒235-0005
神奈川県横浜市磯子区東町15-32 モンビル横浜根岸2F
ねぎし泌尿器科・内科
TEL:045-750-0119
男性の皆様、排尿痛、残尿感、射精痛、下腹や股間の不快感、長時間座れないなど経験ありませんか?
前立腺炎は大きく分けて急性前立腺炎と慢性前立腺炎に分かれます。
前立腺炎は1999年の米国立衛生研究所(NIH)分類では、
細菌が関連しているか否かなどで下記に分類されます。
◎カテゴリーⅠ:急性細菌性前立腺炎
◎カテゴリーⅡ:慢性細菌性前立腺炎
◎カテゴリーⅢ:慢性骨盤内疼痛症候群/前立腺関連疼痛症候群
(ⅢA:慢性非細菌性前立腺炎、ⅢB:非炎症性、前立腺痛)
◎カテゴリーⅣ:無症候性前立腺炎 に分類されます。
この中でもカテゴリーⅢBは患者さんそして医師泣かせの病気として知られています。
実際の医療の現場では、カテゴリーⅡ、ⅢA、ⅢBは厳密に分けられているわけではなく、
多くの泌尿器科医からは病態のオーバーラップがあると認識されているようです。
特に厄介なカテゴリーⅢBの原因は一つではなく、様々な説が唱えられています。
有力とされるのが、排尿時に前立腺腺管内に尿が逆流し、尿中の微生物や化学物質による炎症が起こり、それに引き続き、免疫反応が慢性的に持続するというものです。
その他には…
心因ストレス、スポーツ、性行為、便秘などによる骨盤底筋の過緊張、
骨盤内静脈のうっ滞なども引き金になっているようです。
原因はどうであれ、カテゴリーⅢBの患者さんは排尿痛、残尿感、射精痛、会陰部や鼠径部の不快感、長時間座れない、下腹部全体の違和感などでノイローゼになるくらいの苦痛を感じており、一か所で治療効果が出ないと、複数の医療機関を受診し、いわゆるドクターショッピング状態の方も少数ですがいらっしゃいます。
当院ではカテゴリーⅢBの治療に力をいれております。
帯状疱疹ウイルスが関わっている症例があり、ヘルペスの薬が良く効く症例が一部あること、またED(勃起不全)や前立腺肥大症の治療薬、タダラフィル(シアリス、ザルティア)が良く効く症例が一部あることなどに現在興味をもっています。
◇次回は一般的な治療法についてご説明させて頂きます。
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by negishi-clinic
| 2014-08-28 10:21
| 泌尿器科 Q&Aなど